2020-02-26から1日間の記事一覧

(巻二十四)立読抜盗句歌集

(巻二十四)立読抜盗句歌集 戦力外の通知受けたるかぶと虫(横坂けんじ) 即死ゆえ苦痛なかりし人と言ふ死にしことなき者はかく言ふ(高野公彦) 紫の匂袋を秘ごころ(後藤夜半) さりながら人は旅人山法師(福神規子) たんぽぽの絮吹いている車掌かな(奥坂まや) 稲…

「過去の意味-2 - 加藤秀俊」文春文庫 生きがいの周辺 から

「過去の意味-2 - 加藤秀俊」文春文庫 生きがいの周辺 からそれほどじぶんにとってだいじな過去の経験を、誰もが理解していてくれない、いや、知ってさえいてくれない、というのは淋しくてまた悲しいことだ。だから、老人たちは、誰かれとなくつかまえて…

(巻二十四)退路なき台風あはれとぞ思ふ(中原道夫)

(巻二十四)退路なき台風あはれとぞ思ふ(中原道夫) 2月25日火曜日 本日で巻二十四の読み切りでございます。一挙掲載致します。 ビニール傘を買って来なさいとのご指示が出ました。夕方から雨との予報のせいか生協の入口の脇の分かりやすい場所に傘はござい…