ウィークデイの、とある昼下り。銀座の表通りに面したビアホールに入る。天井の高いこの店には、古い建物特有の冷気が漂っていて、肌に心地よい。この時間帯は、客もまばらだ。大きなジョッキと小さなつまみをひとつずつ取って、「さて、世の中はどうなって…
(巻二十七)装はれ老馬高ぶる秋祭(富田直治) 10月14日水曜日 部屋の中を蚊が飛び、細君の頸から少し失敬したようである。デング熱だのマラリアだのという物騒なことにはまだ至っていないが、通年蚊がうるさいということになってくるのかもしれない。 洗濯…
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