2020-11-06から1日間の記事一覧

「唐招提寺との歳月 - 永井路子」ベスト・エッセイ2006 から

「歴史の顔」を見てしまった! もの書きとして稀有な好機に恵まれたのは一九七〇年。唐招提寺講堂の解体調査の現場での体験を、私は一生忘れないだろう。 ある小冊子の執筆依頼で、かねて大ファンだったこの寺を訪れたのは春先だったろうか。知人に頼んで奈…

(巻二十七)長電話場所を移して冬 ぬくし(玉村謙太郎)

(巻二十七)長電話場所を移して冬 ぬくし(玉村謙太郎) 11月5日木曜日 畳屋の肘が働く秋日和(草間時彦) 濡土に木影沁むなり秋日和(阿部次郎) 東京タワーが歩くがごとき秋日和(岡田史乃) と「秋日和」の在庫を全部投入しても惜しくない秋日和でありました。 …