2020-11-22から1日間の記事一覧

「光の鱗 - 西村寿行」文春文庫 巻頭随筆3 から

「光の鱗 - 西村寿行」文春文庫 巻頭随筆3 から 昔、漁夫をしていた頃があった。 家が瀬戸内海で小さな網元をやっていた。敗戦後のことである。生家は名もないような島にあった。海のオデキのようにポツンと突き出た島だ。 島の段々畑の一面に桃の木の林が…

(巻二十七)かため置く雨月の傘の雨雫(長沼紫紅)

(巻二十七)かため置く雨月の傘の雨雫(長沼紫紅) 11月21日土曜日 風はつよく木の葉は舞っているが北風ではない。 柴又の落ち葉駆け込む荒物屋(清水二三子) 散歩: 高校コースを歩き、明日弦楽コンサートがひらかれる富士の湯の前を通ってみた。湯屋は3時…