2020-12-31から1日間の記事一覧

(巻二十八)大正のロマンが好きと色の足袋(尾畑悦子)

(巻二十八)大正のロマンが好きと色の足袋(尾畑悦子) 12月31日木曜日 大晦日につき、今年のうちに掲載致しました。 毎年大晦日はこの句にしている。 大晦日定めなき世のさだめ哉(西鶴) 今年は本当にそんな大晦日になってしまった。この先どうなるのだろう…

句集

令和二年 大樟に極まる今年見しものの 現世に強き妻いて懐手 在宅のたまに出ていく歳の暮 木枯しや後は野となれ山となれ 血圧の上がる寒さとなりにけり 天高く寺の掲示や出来不出来 柿色になつたかしらと抜ける路地 読書妻君の偏差値十高し 息吹きて虫を退治…

1/4「四畳半襖の下張 - 金阜山人戯作」

1/4「四畳半襖の下張 - 金阜山人戯作」 今年曝書の折ふと廃?の中に二三の??を見出したれば暑をわすれんとて浄書せしついでにこの襖の下張と名づけし淫文一篇もまたうつし直して老の寝覚のわらひ草と(は)なすになん 大地震のてうど一年目に当らむとする日…

(巻二十八)ストレスは吐き出すものと鵙高音(物江晴子)

ストレスは吐き出すものと鵙高音(物江晴子) 12月30日水曜日 細君は生まれ変わるつもりのようで、小鳥に生まれ変わりたいとか言い出した。(生まれ変わるとすれば鵯だろうと思う。百舌鳥かな。) 小鳥も楽じゃないと思うよ。雀の巣なんかはしょっちゅうカラ…