2021-07-10から1日間の記事一覧

「路地 - 松山巌」日本の名随筆別巻44記憶 から

「路地 - 松山巌」日本の名随筆別巻44記憶 から 路地の中に、蹄の音を響かせて褐色の巨きな奴が、あえぎあえぎ入ってくると子どもたちは息をのんだ。夏の白い光の中、馬は荒い息を何度か吐いて私の家の前にある石置き場の横にとまる。馬は芝園橋脇の石材…

巻二十九立読抜盗句歌集

巻二十九立読抜盗句歌集 きつかけがあれば木の実は落ちてくる声をかけても笑いかけても(阿部芳夫) 衣食住足りて小犬の糞ひろう(深沢明雄) 四十雀拝観料をとらぬ寺(麻香田みあ) 逃げていてくれし狸や狸罠(鶴丸白路) 胆石の写つていたる初写真(土井田晩聖) 早…

(巻二十九)二枚舌だからどこでも舐めてあげる(江里昭彦)

(巻二十九)二枚舌だからどこでも舐めてあげる(江里昭彦) 7月9日金曜日 本日の句をもちまして巻二十九の読み切りでございます。追って一挙掲載いたします。 細君もだいぶ調子が出てきたようで家計費仮払いの精算をした。5月初旬から2ヶ月間で住民税や健康…