(巻二十三)ちらつく死さへぎる秋の山河かな(福田甲子雄)

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中川、奥戸橋をのぞむ


8月10日土曜日

地球顔本英語倶楽部にみかんちゃんと水差しの写真と短文をポストするも、反応なし。
このブログも低調。
どうもよろしくない。夏休みですね。

おそるべき君等の乳房夏来る(西東三鬼)

暑いといっても始まらないが、暑い。
一日外出せずうちの中に引き籠る。

飛んでいくお金

年金機構から男の子宛に「六十五歳になったら月に一万五千円を支払います。」と云う通知がきた。年金年齢になってからこの春に定職に就くまで払っていた国民年金が切り替えになったのでこの通知がきたようだ。
三十五年後の一万五千円がどれほどの価値かわかりませんが、少なくともお約束が履行されている世の中であっていただきたい。

そういう風に多くの方々が未来を信じて年金を積立て預金し、ローンの返済をしているんだ。あたしも短い未来を信じなくては、明日にも天が落ちてくると怯えていても仕方ない。老人性パラノイアだ。

本

「隠れ里のような本 - 川本三郎岩波文庫 読書という体験 から

を読みました。
永井荷風の『ボクトウキタン』の解説随筆です。

ふむふむ、そうも読めるなあなど生意気に読んでみました。

荷風は俳句で知りました。
最初に書き留めた句は、

もてあます西瓜一つやひとり者(荷風)

で巻六にありますから、十五年前くらいになります。

その後

稲妻や世をすねて住む竹の奥(荷風)

行年に見残す夢もなかりけり(荷風)

などを書き留めております。
荷風作品はキタンと雪の日の二作をコチコチして掲載しております。
小説よりは随筆の方を読んでおりまして、こちらはかなりの本数を載せております。
他に作家の荷風論も載せておりまして、

「水の流れ 永井荷風文学紀行 安岡章太郎

永井荷風を知り、その死に方に憧れを抱いております。早く言えば野垂れ死ですが、出来ればそうなりたいと云うモデルを示してくれました。

今後、更に荷風型の死を迎えるために荷風関係の評論、人物評などを読んで参りたい。