(巻二十三)デパートの作り滝して休憩所(山田和子)

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8月12日月曜日

手首が痛くて目が覚めた。コチコチし過ぎて腱鞘炎だろうか?それとも先週の飲み会でビールばかり飲んだのがいけなかったのか?それとも薬剤師さんがいっていた40ミリグラムにしたことによる副作用なのだろうか?
サロメチールを塗ったらいくらか楽になり、こうしてコチコチしている。

昼飯前に生協へパン3枚、ヨーグルト4個、キュウリ3本、トレペーを買いに出掛けた。雨がポツポツ落ちてきて外出もここ数日に比べれば苦行ではない。
花屋にはお盆の供花が一杯でした。

男の子はATEEの年次会議に出掛けたようだ。電話、ショート・メールはだめでe-mailだけだからそういうことなのだろう。
海外にはどきどき出掛けていくようだが、観光で行くことはない。会議出席だが、自腹の学会出席だろう。

本

「スランプ - 小林秀雄」文春文庫 考えるヒント から

を読みました。冒頭一文に豊田泰光氏が小林秀雄氏の飲み友だちとしてお出ましになっている。

『 野球で、あの選手は、当りが出ているとか、この頃はスランプだとか言う。先日、国鉄の豊田選手と飲んでいて、そのスランプの話になったが、彼は、面白い事を言った。「スランプが無くなれば、名人かな - こいつは何とも言えない。だが、はっきりした事はある。若い選手達が、近頃はスランプだなどとぬかしたら、この馬鹿野郎という事になるのさ」。その道の上手にならなければ、スランプの真意は解らない。下手なうちなら、未だ上手になる道はいくらでもある。上手になる工夫をすれば済む事で、話は楽だ。工夫の極まるところ、スランプという得態の知れない病気が現れるとは妙な事である。 』

豊田泰光氏は西鉄黄金期の強打の遊撃手で晩年は文化放送のライオンズ・ナイターの解説をたまあにされていた。
豊田泰光氏の解説と云えばなんといっても日経新聞のスポーツコラムでの週一の連載でした。実に上手いコラムで単行本にもなっています。
何でこんなに上手いのだろうと不思議に思っていましたが、現役時代からこういう方々が飲み友だちだったのなら、達意の文章の謎も解けました。

豊田泰光氏は1935年生まれで2016年逝去でありますから八十一歳でお亡くなりになったようです。最晩年は奥様の看病などもなさったとうかがっております。それほどの長患いはせずのようでしたから、死に方は“中”と云ったところでしょうか。

最晩年身を焼く火事も思し召し(平川陽三)