(巻二十三)韮汁や体臭を売る私小説(花田春兆)

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8月23日金曜日

お休みなので成人女性話ばかりになります。

成人女性は物持ちがよい方でいまだに結婚前に買った衣類が残っています。今日は花柄のワンピースを着ていましすが、そのころはモテたと申しております。“それ、何処で買ったの?”のはタブーなんだそうですが、このワンピースについては何人かに訊かれたそうですよ。
成人女性はA型で細かい性格です。昼食用に卵を茹でたのですが、卵の頭についている賞味期限ラベルを確認せずに剥がしてしまったそうです。卵が茹であがってから賞味期限が心配になったらしくゴミ袋を漁ってラベルを探しだし“26日までだった!”と喜んでおりました。
成人女性は8月の一日生まれであり、満六十九歳になっております。まだ気が早いとは思うのですが、区役所のシルバー・パス(高齢者バス券)の申込みについて問い合わせをしていた。やはり一日生まれは7月から申し込めるとのことだ。民法の規定はよく解りません?

地球

顔本の英語倶楽部に痛風の事を写真付きで載せたら、3件のリアクションがあり、うち1名は「治療法を伝授いたそう」とお申し出くだされた。お申し出は「快方に向かっておりますから」と辞退したが、その方からお友だちのお申し出をいただいたので承認いたしました。

本

「道頓堀罷り通る(其の二) - 坂口安吾河出文庫 安吾新日本地理 から

を読み終わりました。
東京人と大阪人のどちらが国際的に通用するかと云えば断然大阪人でしょう。大阪人に学ぶことが多いので、関西の作家の作品も意図して読んで参りたい。

『 関西の雑誌や名鑑はこうではない。私の見たのは競輪ダービーという雑誌であるが、誤植などは殆ど見ることができないし、各人の実力の比較なども一応人が納得できるだけの資料と方法をつくしている。全国に支部があって、各地の競輪の着順やタイムのみではなく、レースの実際を各支部から報告させて表面の記録だけでは分らないことを載せている。そして月々の全国のレースの結果は殆ど全部あつめてある。これ以上のぞめない程度の実質の粋をほぼつくしている。レースは水ものだから、こうしても正確は期しがたいが、予想の資料としてはほぼ手のつくしうるところまでの努力をつくした感が多分である。
ここが大阪のよいところだ。実際的で、お体裁のところがない。ターミナルのバリケードや千日前の交通整理はお体裁というべきか軍隊調というべきか形式のみ甚しいが、さすがに金モウケの一念こった競輪ともなれば、大阪人の実質精神は猛然として厳正をきわめるらしい。損をしても諦めやすい東京人とちがって、大阪人は競輪雑誌や名鑑を基に車券を買って損した場合にはカンカンに立腹してネジこみもするかも知れんし、第一、二度と同じ雑誌を買わないだろう。大阪人は案外物分りがいいから、賭け事の予想に絶対正確をもとめるようなヤボなところはないようだが、一応手をつくした努力の跡が見えて一応は理に合った実質がそなわらないと商品として通用できないようなところがあるようだ。 』