(巻二十三)福引に得し石鹸の福の泡(柏原眠雨)

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その本屋さん


9月21日土曜日

今日も午後はお暇を頂けたので親水公園の遊歩道を伝って駅前まで散歩いたした。

今日は成人女性からラジオ・ライト付きの手回し式発電機を見つけてくるようにミッションが与えられていたので量販店に上がった。
想定していた品物はあったがアウトレットの規格に合う接続ケーブルを買わなければならず、そのケーブルの他方の端子が携帯のメスに合わなければ役にたたない。
あたしはガラホを携行していたので探せるが、成人女性は本物のガラケイで今のスマートフォンでは全く見られない大きな“メス”なのである。それに合う接続ケーブルを間違いなく選ばないと役にたたない。

手を合すごとくケイタイゆっくりと閉じて返事の来ることを祈る(高野裕紀)

災害はいつやってくるか分からない。ではあるが、ここであわてて一万円するものを買うのもいかがかと思い、見るだけにして店を出た。

量販店を出て、暇潰しに北口のバスターミナルの先にある本屋をのぞいてみた。
昔はどこの駅前にもあった小さな本屋である。今、こう言う本屋はなかなか見つからない。
この本屋は新刊の文庫本、古本の文庫本、古音楽CD、が商品だが、他にポルノ系のDVD、雑誌、ポルノ漫画、フランス書院系文庫か店の三分の一程度を占めている。ポルノ雑誌、ポルノ漫画はそれらの積み置き方から見て、結構商売になっているように見受けられた。まだ紙媒体で楽しむ方々も存在するようだ。想像して処理するという基本構造を考えれば自分の頭の中でイメージを創るには紙媒体・文字の変換が宇宙が広がるのだろう。
あたしの宇宙を広げて下さった団鬼六氏の作品があればと探したが、あらず。

咳に覚む夢好色にして恙なし(鈴木詮子)

一般古本文庫本の棚をじゅっくり探索したら『映画が好きな君は素敵だ
 - 日本ペンクラブ編 長部日出雄選 (集英社文庫)』(二百円)に出会った。アンソロジーで執筆者が豪華である。
暇だから、執筆者を網羅いたそう。
遠藤周作五木寛之筒井康隆安岡章太郎吉行淳之介丸谷才一赤川次郎椎名誠村上春樹小林信彦太宰治、内田百ケン、石坂洋次郎阿佐田哲也田中小実昌池波正太郎大岡昇平藤本義一虫明亜呂無、金井恵美子、澁澤龍彦安部公房山本周五郎長部日出雄
の諸氏であります。あたしに解る作品は僅かですが、解るものをコチコチと読書いたします。