(巻二十三)夫となる人に編みをる毛糸かな(長沼典子)

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10月6日日曜日

成人女性にはマフラーをいただきましたね。多分マフラーが精一杯だったんだと思います。

地球

立ち上げた“One paragraph essay club”ですが、創立メンバーになっていただいたRaさんが友達を引き込んでくれて都合3名になりました。加えて旧友のDougieが見つけたらしく“いいね”を入れてくれました。

食事ナイフ&フォーク

昼飯は防災備蓄品の入れ替え処分ランチとなりました。しかし、電気・ガスが通っていなければお手上げの非常食ですから、真剣さが足りないアホみたいなものです。

真剣に見てはいけないわらび餅(奥山和子)

とじ傘

散歩に出たらUber
Eatのアンちゃんに遭遇した。こんな場末にも出没するのかと思いしげしげと観察いたした。広告ではそれなりに見えるおかもちは現物はヨレヨレでショボいな!アンちゃんは霞が関辺りのバイク便のアンちゃんよりタランコタランコとペダルをこいでいる。クロネコような前のめり感もない。まあ帰り道ならしかたないか?横文字にしたところで出前持ちにかわりはない。出前持ちになら小沢昭一が『洲崎パラダイス』で演じた出前持ちがいい。

餅間のピザの出前もよろしからずや(尾亀清四郎)

本

「弱者の糧 - 太宰治集英社文庫 映画が好きな君は素敵だ から

を読みました。

《 これからの映画は、必ずしも「敗者の糧」を目標にして作るような事は無いかも知れぬ。けれども観衆の大半は、ひょっとしたら、やっぱり侘びしい人たちばかりなのではあるまいか。日劇を、ぐるりと取り巻いている入場者の長蛇の列を見ると、私は、ひどく重い気持になるのである。「映画でも見ようか。」この言葉には、やはり無気力な、敗者の溜息がひそんでいるように、私には思われてならない。
弱者への慰めのタテマエが、まだ当分は、映画の底に、くすぶるのではあるまいか。 》

映画は寅さんあたりが最後でそれ以来観ていません。太宰氏の言っているお涙頂戴ものを観た記憶はない。最初の映画として記憶にあるのは木下啓介の『喜びも悲しみも(佐田・高峰)』だ。

喜劇映画でも感情移入が激しくて疲れます。いわんやサスペンスなんか苦しくなってとても観てられません。その点AVは安心して見ていられますし、ビデオだからどこででも切れます。

小津映画流れるままの寝正月(小沢昭一)