(巻二十三)閉店の貼紙三行走り梅雨(川崎益太郎)

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(巻二十三)閉店の貼紙三行走り梅雨(川崎益太郎)

10月7日月曜日

地球

リンクトインの方にアメリカの女性外科医と名乗る者から詐欺らしきお誘いが入りました。第3信目で重要なお話しが..........となり、そこでブチッと切りました。

Hello, I have sent mail to you previously ,maybe it didn't delivered. I am Colleen by name. I am sorry for contacting you directly to your email. I will like to talk to you about something very important. Please acknowledge my email so I can provide you with details.

I await your response.
Best Regards,
Colleen



成人女性

駅前に雑貨を買いに行くのでついていらっしゃいということになった。
買い物のお供は気が進まないが、逆らえません。
兎に角迷うのであります。フライパンも迷うのでありますよ。サイズは決めて来ているはずなのですが、深さだとかいろいろなことが選択の要素としてあるようです。蓋は別売なのですが、蓋でもガラスを使っていない蓋は使っている蓋と色々あるようで迷うのでありますよ。
この不断が、アイロン台、台所マット、浴室マット、食卓トレイ、フェイス・タオルと繰り返されるのですから買い物のお供は辟易といたしますです。

フライパンについて云えば、男の子が独立したため、フライパンが大き過ぎるという事態が発生したことによります。買い物も肉などは以前の半分以下になっています。

焦げ鍋を夫が磨くや秋の水(河野正子)

本

「停車場の趣味 - 岡本綺堂旺文社文庫 綺堂むかし語り から

を読みました。荷風の文章もよろしいのでしょうが、綺堂もよろしいですね。
山本夏彦氏は綺堂の文章を悪口一切なしで褒めておりますね。

《 そうして、そこには単なる混雑以外に一種の活気が見いだされる。汽車に乗る人、降りる人、かならずしも活気のある人たちばかりでもあるまい。親や友達の死を聞いて帰る人もあろう。自分の病いのために帰郷する人もあろう、地方で失敗して都会へ職業を求めに来た人もあろう、千差万別、もとより一概には云えないのであるが、その人たちが大きい停車場の混雑した空気につつまれた時、たれもかれも一種の活気を帯びた人のように見られる。単に、あわただしいと云ってしまえばそれ迄であるが、私はその間に生き生きした気分を感じて、いつも愉快に思う。》

小鳥来る空気よければ駅遠し(前田知恵子)