(巻二十四)即死ゆえ苦痛なかりし人と言ふ死にしことなき者はかく言ふ(高野公彦)

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11月17日日曜日

成人女性とモールに買い物に出かけました。いつものことでデパートとかモールには開店の15分ほど前に到着してしまいます。

入口の前には駐輪場を一部潰して簡易スケートリンク(写真)が造られていまして、ちょうど5人ほどの係員さんが朝礼をしていました。
細君は結婚前にはスケートをしていたましたから興味を示してリンクを見ていました。それに気付いた係員さんがチラシを持ってきてくれました。
料金は30分で貸靴代込みで700円でした。その他に手袋着用が必須で手袋も借りればの賃料が200円だそうです。

夜のほどに降りしや雨の庭だつみ落葉をとじてけさは氷れる(上田秋成)

モールの中のヨーカ堂で買うものは、ヤカン、フライパン、魔法瓶、まな板立て、パジャマと実に所帯染みた物品です。
モールにある“映画館”では寅さん映画をやっているらしく第一作からのポスターが展示されておりました。

亀有駅前には本屋さんがないのです。本の取り寄せを頼め書店はこのモールの中にある一軒だけであります。細君はここで十二月発売の天文年鑑を予約しました。この一冊で天女さんは夜空を眺めて蘊蓄を垂れてくれます。二十四節季や七十二候も訊けば教えてくれます。

露の夜や星を結べば鳥けもの(鷹羽狩行)

人出はまだまだの午前の早い時間に買い物を済ませ、サンドウイッチを買って我が家に逃げ帰りました。人混みは嫌でござる。

人間はぞろぞろ歩く浮寝鳥(田丸千種)

朝日俳壇を成人女性が持ってきてくれましたが、今週は書き留めたくなる句がありませんでした。

そう言えば、木曜日ころ、石塚友二氏の二句に出逢い書き留めました。

隙間風終生借家びととして(石塚友二)

焼鳥や恋や記憶と古りにけり(石塚友二)

昼はサンドウイッチにしましたが、昼飯にお金を遣わなかった分を夕食に回しました。牛肉のいいところを350グラムほど買いまして大根おろしで頂きました。差し向かいで星の話し、漫画家の文化功労賞の話し、息子が年末年始には何日居るのだろうか?など話ながら美味しくいただいた。

本

「力士と酒 - 林盈六[えいろく](日本相撲協会医師)」文春文庫 巻頭随筆4 から

を読みました。
特に教訓的なことは書いてありませんで、酒の効用が力士のレベルで述べられておりました。

《 親方衆に言わせると、酒が飲めない力士が一番困るという。理由は負け相撲の場合、気分転換がいち早く出来ないからだそうだ。そう言えば強い力士は酒も強い。北の湖しかり、隆の里もそうだ。名古屋場所で優勝した若嶋津も強い。それに三人ともタバコはやらない。タバコは酒害を増強するし、適度の飲酒で生じた動脈硬化を防ぐ物質も駄目にしてしまう。力士社会に酒は付き物である。お互い上手に飲んで頑張りたいものだ。》