(巻二十四)さりながら人は旅人山法師(福神規子)

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11月19日火曜日

飛んでいくお金

月末に差し掛かるところで財布に万札が三枚残っていることは誠に喜ばしいことでありますが、千円札が一枚しかないのはまずい。
日々の生活で現金を使うのは駅前の立呑屋だけになったが、呑み代千円の店で万札を出すのは野暮であります。
幸い、成人女性から生協での買い物指示が入ったのでそこで万札を崩すことにして、安心して立ち呑んだ。ちなみに出来高九百九十円でございました。ちなみに黒ホッピー、中一回、つみれ、イカ巻き、さつま揚げでございます。

晩秋の損得もなき立呑屋(星野高士)

生協もおばちゃんがお釣りを数えて渡してくれるのではなく、自動支払機に札を入れて、払い出されるお釣りをしまうだけだから“すみませんね”と一言云う必要はない。自動化の良い点ではありますな!

ラジオ

FM葛飾の鉄ちゃん番組を聴きました。今日はお世話になっている千代田線五十周年記念でした。
あたしのは場合は、常磐緩行線の延長線としての千代田線でお世話になっております。

地下鉄にかすかな峠ありて夏至(正木ゆう子)

という句がありますが、千代田線には急勾配の難所が幾つかあるそうです。例えば隅田川をくぐる北千住と町屋では十メートルの深さから二十五メートルまで短い距離の間に沈むそうです。この為電力消費が大きくモーターの発熱も車内温度に影響するほどだそうです。明日もその区間を乗りますが、気にして乗ってみます。(写真は綾瀬駅小田急特急)

本

「私の酒 - 池波正太郎」中公文庫 私の酒 から

を読みました。

《 のむほどに陽気になる酒だし、それはひとりきりで充分にもつ。
好きな肴さえあれば、ひとりきりで、「ああ、こりゃこりゃ.....」になってしまうし、むしろ一人の方が気もおけず、たのしくのめる。
いまは毎夕食二合、それをのんで、ちょっと寝て仕事。仕事が終ってウイスキーを少し.....それで、おしまいである。》

陽気な独り酒というのはなかなかお目にかかれませんなあ!池波氏四十代の酒随筆です。

ちようしたの鰯の缶詰独酌す(高澤良一)

池波先生は美味いもので独酌でしょうが、あたしは高澤先生の句にひかれますなあ。