(巻二十四)極道の隣に食べる夏料理(三浦北曲)

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12月15日日曜日

昨日14日土曜日の続きでございます。

駿河台下の三茶書房で仕入れましたのは、

生きがいの周辺 - 加藤秀俊(文春文庫)
重ねてパイプのけむり - 團伊玖磨(朝日文庫)
88年版ベスト・エッセイ集(文春文庫)

の三冊でございます。なかなか新しい作家の本には当たりません。

時間に余裕がありましたので三崎町のサイドも流してみましたが、獲物は無しでした。

古本屋の向かい側に“酒仙”という店が開いていたので燗酒を舐めて時間を調整した。この店は大衆酒場と唱っているが店は中華料理屋の内装である。オーナーも従業員も中華系でツマミは和と中華が入り乱れて貼り出してありました。燗酒は300mlで680円、餃子が300円で他にピーナッツと厚揚げの小片の付きだし出た。このピーナッツと厚揚げはうまかったが、何だかんだで勘定は1500円を超えた。やや釈然としない。
神保町から都営新宿線に乗り新宿へ出て、小田急に乗り換えて参宮橋で降りた。

人波が街を動かす師走かな(後藤菊子)

有楽町、神保町、新宿駅と人人人の中を歩いて来たので参宮橋商店街がとても寂しく思われる。(写真)
参宮橋駅は青少年の施設であるオリンピックセンターの最寄り駅であり、オリンピックセンターの利用者は参宮橋駅の改札を出て商店街を歩き、小田急の踏切を渡ってセンターに向かうのである。これは参宮橋駅の改札口が一つでそれがオリンピックセンターと反対側にあるからなのである。
小田急としては、オリンピックセンター側にも改札口を開きたいのだが、客足が遠ざかる商店街の反対に合っていたらしい。
どうも、小田急が強行するらしい。写真は寂しい商店街。

しぐるるや駅に西口東口(安住敦)

定刻5分前に入店。先着二名、すぐに7名全員が揃う。
二時間飲んで語って終わる。特に暗い話も無ければ明るい話もない。老老がお二人、奥さんの介護が一人、健康年齢の上限に差し掛かりつつある集団でありました。
熊さん掛さんがゴールデン街に出動しようと誘うので付いて行ったが、一昨年のような乱行にはならず、一時間ほどで切り上げた。
ゴールデン街のバーで止めていたタバコに火を付けてみたが、旨くない。二本と吸わずに箱を捨てた。禁煙は大丈夫そうだ!
酒もなけりゃ無いで困らない。

なるだけ必要な物や欲しい物がない余生と致したい。

露の世の酒と煙草を断つ余生(赤川静帆)

そして、12月15日日曜日

昨日は中華、韓国料理で飲みました。美味しいのですが体臭に出るようで、細君には不評でございました。
何処にも行かずに昼寝して一日を終わりましたが、酒を飲めば自己嫌悪です。酒に限らず何をやっても、しなくても自己嫌悪です。ご自愛できませんなあ。

ブックマーク

朝日俳壇、

露の世に夢を見に来し一世かな(かじもと浩章)

を書き留めました。

本

「揚州大明寺 - 陳舜臣」文春文庫 巻頭随筆3 から

読みました。

唐招提寺の国宝鑑真和上像里帰りのことを、中国では鑑真大師回国と表現している。和上とは厳密には授戒の師の意味であり、鑑真さんは天平宝字二年(七五八)、朝廷から大和上の尊号を贈られた。日本では和上といえば、すぐに鑑真の名が連想されるほど、それはぴったりした称号であるし、またすでに深くなじまれている。けれども中国では、和上のままではいちいち説明が必要なので、高僧にたいする一般的な称号である大師を用いたそうだ。おなじ漢字を用いる国でも、歴史背景が異なるので、「同文の誼[よしみ]」に頼りきることはできないのである。 》

で始まる大明寺と揚州市についての随筆です。

唐招提寺についての随筆、

唐招提寺の魅力 - 東山魁夷

をお読みいただけます。