(巻二十四)露の世の酒と煙草を断つ余生(赤川静帆)

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おとなしく飲んでます




1月15日水曜日

飛んでいくお金

好天は続かず今日は一日冬籠りとなった。
師走から小遣いメモにつけている。BBCのThe Money Boxでも推奨されている蓄財・倹約の実行手段である支出記録は有効であるが、こういうことをするとしみったれになる。今日は外出しないから一日の小遣い千円が丸々浮いたなんぞと喜んでしまうのはあまり健康的な現象ではないなあ。

気に入らぬ風もあらうに柳かな

で知られている仙ガイ和尚が老人六歌仙というものを遺しているそうである。

一 「しわがよる ほ黒が出ける 腰まがる 頭がはげる ひげ白くなる」
二 「手は振るう 足はよろつく 歯は抜ける 耳はきこえず 目はうとくなる」
三 「身に添うは 頭巾襟巻 杖目鏡 たんぽ(湯婆)おんじゃく(温石)しゅびん(溲瓶)孫子手(麻姑の手)」
四 「聞きたがる 死にとむながる 淋しがる 心は曲がる 欲深うなる」 
五 「くどくなる 気短になる 愚ちになる 出しゃばりたがる 世話やきたがる」
六 「又しても 同じ話に 子を誉める 達者自慢に 人はいやがる」

確かに身体的にも性格面でも和尚のご指摘に思いあたる。
しかし、“欲深うなる”なるというのは収入の増加を欲するのではなく支出の削減ということではなかろうか?

小遣を少し残して二月果つ(吉倉紳一)

ごはん

夕御飯は炊き込みご飯でありました。旨かったな。
だが、ただでは食わせてもらえなくなってきた。最近、夕食のテーブルで何か面白いことを話せと言われる。これはなかなか難しい注文である。外に出れば保育園児がどうのこうのとか、図書館にはどうのこうのとか、話題もあるが一日籠っていれば読んだ本のことくらいしかない。

すらすらと無理言ふ妻や冬日和(浜岡健次)