(巻二十四)ふと忘る暗証番号夏の果(青木繁)

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2月15日土曜日

午前中は家事に集中した。体を動かして何かをしていた方が余計なことを考えなくてよい。
それほど物忘れがひどくなったとは思わないのだが、自分ではどうしようもないことを考えているので、言われたことがおろそかになる。
ドアの鍵カードが作られて、外出から帰り施錠が終わった時にカードをドアノブから外し所定の場所に戻すルールが出来た。
帰宅時の鍵の締め忘れを無くすのが目的とのことだ。
今まで鍵の締め忘れはないことは細君も認めているのだが、カードでミスのないようにしたいというので従うほかはない。
ふと忘れないように。

春一番妻の一言逆らわず(野村征三郎)

とじ傘
午後の散歩は曳舟川親水公園を歩いた。特に花はなく、水も渇れている。マスクの着用率は高くなっているが、子供たちはしていないなあ。

本

「四十二の感動 - 出久根達郎」文春文庫 朝茶と一冊 から

を読んだ。以下は導入部分で本題とは直接関係ない。
売る方も気を使っているんだ。

《 なんでも売ることができる古本屋だが、私の場合、エロものだけは扱わなかった。これを置かないと、郊外の古本屋は苦しい。
別に主義で置かないとのではない。私の小説を読んで下さる方は、うすうすお察しであろうが、私は人一倍、この手の本が大好きである。古本屋の店員時代は、「夫婦生活」だの「あまとりあ」「笑の泉」などという雑誌を愛読していた。下町の本屋だったから、売れ筋は軟派雑誌と大衆小説である。軟派の方は、当然ながら若い男性が多かった。
例外なく、恥ずかしそうに買って行く。店番のコツは、絶対に客と目を合わせないことである。それと、よけいな口をきかないこと。手早く商品を包んであげること、包装の際、客が買った雑誌を見ないこと、である。》

不健全図書を世に出しあたたかし(松本てふこ)

今の心持ちでは死生観の随筆などは読めませんし、旨いもの随筆にも食指が動かないのでございます。
それでこれを見つけました。
鬱な気分はやや好転です。外的なことではなくて内的に勝手にスパイラルなんですよ。でも昨日の今ごろよりは楽だし、とにかく一日を過ごせました。感謝します。
悟りは無理ですが、諦めはできるかもしれないのでそちらを目指します。よろしくお願いいたします。