(巻二十四)しやぼん玉はじめ遠くへ行くつもり(明隅礼子)

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2月20日木曜日

しやぼん玉はじめ遠くへ行くつもり(明隅礼子)

も好きな句です。

不遜なる大志なつかし鰯雲(愛川弘文)

あたしには大志を持つ余裕がなかった。劣等感に、いや劣等性に苦しみながらやっとここまできたとの思いでございます。

とじ傘

細君は美容院に出かけた。あたしはお花茶屋の方に歩いてみました。歩く距離はちょうどよいのですが、曳舟川の一本道なので面白味に欠けます。

真つすぐに生きる途中の茶髪かな(愛甲敬子

花茶屋にはハローワークの派出所があるのでのぞいてみた。登録して求人データの閲覧をしてはみたが、あたしにできそうなお仕事はなかなかない。

本

「良書の推薦 - 森銑三岩波文庫 書物 から

を読みました。

《 ここまで書いて来て私は、往年夏目漱石が学位を辞退した時に発表した「博士問題の成行」と題する一文中の一節を思出した。それは即ち次の如くである。「博士制度は学問奨励の具として、政府から見れば有効に違いない。けれども一国の学者を挙げて悉[ことごと]く博士たらんがために学問をするというような気風を養成したり、または左様[そう]思われるほどにも極端な傾向を帯びて、学者が行動するのは、国家から見ても弊害が多いのは知れている。余は博士制度を破壊しなければならんとまでは考えない。しかし博士でなければ学者でないように、世間を思わせるほど博士に価値を賦与したならば、学問は少数の博士の専有物となって、僅[わず]かな学者的貴族が、学権を掌握し尽すに至ると共に、選に漏れたるる他は全く一般から閑却されるの結果として、厭[いと]うべき弊害の続出せん事を余は切に憂うるものである。」》

時鳥厠半ばに出かねたり(夏目漱石)

ヘッドホン
What is Cancerを一生懸命に聴いている。分かってくるほど二人の強さを凄いと思う。