(巻二十五)顔に似ぬ発句も出でよ初桜(芭蕉)

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(巻二十五)顔に似ぬ発句も出でよ初桜(芭蕉)

 

3月24日火曜日

 

北風が強く洗濯物は室内干し。

 

パートに応募した。そこで提出を求められた住民票などを揃えに午後外出いたした。書類は揃ってきたがさてどうなるやら?

とにかく歩いたので一万歩を越えました。お茶も、珈琲も、いわんやお酒も呑まずに帰宅して、出涸らしのお茶でミニどら焼きをいただいた。これが実に美味しい!

 

ダクトファンと連動している吸気ファンがまたカタカタいい出した。カバーを外して見たが異物が転がっているわけではない。外側から覗いて見たが、防護網も壊れていない。

設備会社に電話したら、どうもモーター自体に問題があるらしいとのことだ。

更に管理会社にその旨を伝えると、よくあるトラブルらしい対応であり、業者さんを寄越してくれる手筈が整いました。

 

さんま焼く古き団地の換気扇(西本郁子)

 

設備会社のご担当も管理会社のご担当も細君の極めて支離滅裂な情況説明を忍耐強く聴き、対応して下さった。偉い!

 

そう言えば、区役所の担当者も丁寧に対応してくれました。世の中にクレーマーが溢れ、皆さん大変でしょう?

それに、中国語、ベトナム語などの腕章をした案内係の方が配置されていて、いろんな意味で多国籍化が進んでいるのだなあと感じました。

 

区役所の向日葵咲かせお・も・て・な・し(光成敏子)

 

(読書)

 

「漬物は幸せのバロメーター - 植松黎」文春文庫 10年版ベスト・エッセイ集 から

 

《漬物が家庭の幸福感と深く関わっていることを感じたのは、離婚寸前の頃だった。私は、崩壊しつつある夫婦なら誰でも感じる不安のなかで夕食の支度をしていた。残り物の野菜に塩をふってぎゅっと絞り、即席の浅漬けを作った。

それに箸をつけながら相手が言った。

「いつも浅漬けばかりだな。どうして糠漬にしないんだ?」

夫婦が危機にあるときにどうしてできよう。私は心の中で叫んだ。

浅漬けなら気まぐれでできるが、糠漬けはちがう。作ったら最後、途中でやめることができない。日々の手入れを怠れば、たちまちカビがわいて修復困難となる。心の平穏があってこそ継続できる。結婚生活を象徴するような漬物なのである。》

 

我が家には漬け物がない。細君は塩分を目の敵にしているので味噌汁もめちゃめちゃにうすい。

 

減塩の腰抜汁や隙間風(高橋茶梵楼)