(巻二十五)日盛や動物園は死を見せず(高柳克弘)

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(巻二十五)日盛や動物園は死を見せず(高柳克弘)

4月19日日曜日

息子のお上がりの冬物のパーカーを洗濯した。

細君ともども、息子が置いていった物で着られる物は着ている。

細君ともども、衣類には金をかけていない。

豆の花妻は野良着のほか知らず(立花彦吉)

というほどではないが、駅前への買い物、定期検診、美容院に出かけるときのさっぱりとした身なりの衣裳のほかは買わないようだ。少なくともこの半年で買ったものは腹ペコ芋虫のトレナー一枚とカジュアルな靴くらいではないかな。

あたしは防寒下着だけです。

(散歩と買い物)

今日は南の方に歩いた。南の方のランドマークの一つに火葬場があるので行ってみた。(写真)

火葬場も随分と洒落た造りになったものだと感心した。まず煙突が見つからない。余りにもきれいなので忌むとか穢れとかは馴染まない雰囲気でした。

露の世や四十分で人焼ける(縣展子)

買い物は納豆、ヨーグルト、牛乳、紅茶バッグでほとんどがあたしの食品でした。このほかにあたしの駄菓子と胡麻煎餅を仕入れた。寝酒をすると悪い夢を見るので酒は止めた。

撃たれたる夢に愕く浮寝鳥(高橋悦男)

念のため生協店内を一回りしておいたが、豆腐と納豆がやや品薄に見えたほかは大丈夫だ。米は積まれていたし食パンもあった。特に混んでいる様子もなくレジのおばさんは二人体制で余裕をもって捌いていた。

本日は六千六百歩。

朝日俳壇

流行り病を含んだ句が多いが、

定まらぬ日和は春の常なれど(三宅久美子)

がよろしいですな。

これから火葬場に着くまでに面倒なことがあるかもしれないが、手短に済ませて灰になりたい。