(巻二十五)平穏を謝す齢となり白地着る(佐藤美智)
4月28日火曜日
最晩年に平穏がひっくり返ってしまった。最晩年でまだよかったのか?
最晩年身を焼く火事も思し召し(平川陽三)
(散歩と買い物)
午後からは雷雨との予報で、午前中に散歩と買い物をいたした。
曳舟川親水公園を歩き、新道を戻る。新道のセブンイレブンでコンビニ珈琲を頂く。本日四千歩。
午前の11時ころの生協は午後2時ころより混んでいる。レジの列で後ろの爺いに密着されてやや不愉快であった。そういえば、この時間帯は爺いが多いようだ。
年寄りを嫌ふ年寄り敬老日(河内きよし)
品薄品目はパスタとケーキミックスやお好み焼き粉などの粉物でした。インスタント麺は品薄感なしでした。
粉物は子供たちとのお遊び料理で人気があるのだろうか?
パスタは品薄だが、うどんなどの乾麺はある。
学成らずもんじゃ焼いてる梅雨の路地(小沢信男)
(読書)
「死にたいする態度 - 水野肇」中公文庫 夫と妻のための死生学
《 けれども、もうやるべきこともしたし、人生にそう思い残すこともない、療養生活を長くすれば、それだけ家内に残す遺産も減ると思うのなら、ひと思いに心筋梗塞で死ぬ道を選ぶのもいいだろう。心筋梗塞になりたいと思うのなら、脂の多いサーロインステーキを食べて、砂糖を多く摂取し、アルコールを飲み、タバコを吸えばいいわけである。要するに、医者がやってはいけないということをすべて実行すればいいわけである。これは“自殺行為”のように見えるかもしれないが、はっきりとした人生観に基づいているのなら、あるいは別の意味の生きがいかもしれない。 》
医者のいふ諸悪が好きで梅雨ごもり(佐治朱港)
水野肇氏のこの文庫本もだいたい読み終えた。氏はこの本で死ぬという選択も有りで、下手に生きるよりは上手に死ねとおっしゃっている。
とにかく今日一日が終わった。細君の外は誰とも言葉を交わさずに静かに一日が過ぎた。
生きていることへの上手な解決策はないものだろうか?
遠つ世へゆきたし睡し藤の昼(中村苑子)