(巻二十五)盆踊ピッチャーマウンドに櫓建て(渡辺善夫)

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(巻二十五)盆踊ピッチャーマウンドに櫓建て(渡辺善夫)

4月30日木曜日

柏の戸建に居たころ、町内会の班長のときに盆踊り会場の設営などに加わった。バブル期に造成されたあの一帯は高齢化と空家化が進んでいた。今でも盆踊りをやれているのだろうか?

夏草の思うがままの空家かな(三浦貴美子)

現在住んでいる一画には自治会も町内会もないからそのような行事はない。高齢者には負担になる当番がないのがここへ引っ越してきた理由の一つです。

芥出す長スカートの素足かな(吉田つよし)

家とかマンションとかを買うときには、それから三十年後の生活を想像することがなかなか出来ない。まして経済や社会の変動などは読めるはずもありません。

何事も終わってみるまで分からない。

(読書)

「住について 池波正太郎新潮文庫 日曜日の万年筆 から

《 むかしの東京人[びと]のように、

「住む家は借家で充分......」

などと、いってはいられない。

家賃が月給の半分近くかかるとなっては、やはり、ローンにして自分の家をもちたくなるにちがいない。

戦後、私が、はじめて借りた一間きりの新築バラックの長屋は家賃が千五百円で月給の五分の一だった。

どうして、それが、いまのようになったのか、理由は複雑をきわめている。

だが、ドアと引き戸のちがいを、大半の日本人が忘れてしまったことにも、大きな原因があったろう。

ドアと引き戸、大と小、日本と外国の風土のちがい......そうしたものの感覚を、だれもが忘れてしまった。

いまは家が人を......人の心を喰い荒している。

家のために、はたらきざかりの男の小遣が消えた。

小遣といっても、毎日の昼食とタバコをまかなうだけのものでは小遣といえぬ。小遣の余裕[ゆとり]がなくなったのだ。

男の小遣に余裕がなくなれば当然、その国の余裕も消える。 》

(散歩と買い物)

曳舟川沿いを歩いて駅前まで行ってみた。駅前公園のベンチに人が多い。公園のベンチのような据付けベンチしか座れるところがなくなっている。

飲食店は殆んどがテイクアウトだけの営業になっていて、店内に入れるのは日高屋くらいであった。

帰り道にコンビニで珈琲をいただく。コンビニによっては店内のゴミ箱も閉めているので利用できない。ゴミ箱を確かめてから珈琲を買っています。

本日は四千百歩。気温が上がっていて汗をかいた。

(その他)

家事-風呂の排水口掃除、併せて浴室の黴取り。

細君とのいざこざ-なし、肉団子を丸めて夕食のお手伝いをした。お月さま、お星様を一緒に愛でた。

他人との会話-なし。

小遣い-珈琲百円だけ。

旨かったもの-夕食の炊き込みご飯と肉団子汁。

BBC-6分間英会話のまとめ聴き。

お見事なこと-亀有警察署の南水元交番の交番相談員の活躍。負傷しても犯人を追跡し取り押さえたらしい。

よかったこと-一日減ったこと。

美しいと思ったもの-ミカンの蕾、細君と見た西の夕空の金星。

気になること-耳鳴り。