(巻二十六)泉汲むや胸を離れし首飾(猪俣千代子)

f:id:nprtheeconomistworld:20200613081352j:plain

(巻二十六)泉汲むや胸を離れし首飾(猪俣千代子)

6月12日金曜日

世事

住民税の決定通知を受け取りました。「納められることを幸せに思わなくては。」と細君が申す。

散歩と買い物

本日も午前中に散歩し三千六百歩でした。

梅の実が落ちておりました。

青梅の尻うつくしくそろいけり(室生犀星)

読書

「犬と尊敬 - 田辺聖子集英社 楽老抄 から

を読んでいて、“従容”という言葉を知った。『死にざまも従容』に憧れるなあ。

《ちょっと前になるけど、飼い犬が死んだという投稿が、ある新聞の読者欄にあった。私は新聞の投稿欄の熱心な読者で、毎日新聞の「女の気持ち」なんか、長年愛読しておりますよ。

ところでその飼い犬の話だが、投稿者は五十年輩の主婦だったと思う。しみじみしていい文章だった。恐らく夫が死んだときより、いい文章ではないかと思われた。捨てられた雄の子犬を飼って十なん年、かしこくておとなしく、謙虚に分をわきまえ、決してでしゃばらず、見ばはあまりよくないが、ここぞというときは頼もしい犬だった、と。死にざまも従容[じゅうよう]として、その投稿夫人は、

「わが飼い犬ながら、私は尊敬していた」

と書かれており、私まで粛然として衿を正してしまった。》

やさしさが犬の姿をして見上げ(浮千草)

願い事-叶えてください。