(巻二十六)人柄が名所なりけりけふの月(加藤郁乎)

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(巻二十六)人柄が名所なりけりけふの月(加藤郁乎)

7月10日金曜日

細君は歯医者に出かけた。昼は備蓄飯(備蓄赤飯と赤いきつね)とした。

毎日これでは嫌になるだろうが、カップ麺も時々食べるくらいなら悪くはない。日頃の薄味とはちがう非日常的な味に舌も悦ぶのだろう。

桃色になつたかしらと蓋をとる(広瀬ちえみ)

細君が餡パンを土産に帰宅し、入れ替わりに散歩に出かけた。

読まなかった二冊を図書館に返却しようかと思ったが、お手間を取らせた図書を借りた翌日に返却するのも申し訳なく思い止めておいた。

曳舟川を旧水戸街道へ歩いた。親水公園の水路に水が注ぎ込まれていて、雨つぶの波紋がポツリポツリと拡がっていた。

瀧の上水現われて落ちにけり(後藤夜半)

本日四千二百歩、階段二回でした。

読書:

「美女という災難 - 有馬稲子」08年版ベスト・エッセイ集 から

を読み始めました。

文藝春秋の二月号「昭和の美女」という特集に私の若い頃の写真がでました。二十三歳ころでしょうか。私自身の記憶の中から消えていた写真で、あらまあ、あなた元気だったのと、もう一人の自分に再会したような、不思議な気分を味わいました。》

が第一段落です。

感服いたし、丸谷才一の『文章読本』にあった“ちょっと気取って書け”というご指導を思い出した。

おぼろにて丸し佳人の言葉尻(永井潮)

願い事-叶えていただいて結構です。