(巻二十六)狐火や顔を隠さぬ殺人鬼(大澤鷹雪)

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(巻二十六)狐火や顔を隠さぬ殺人鬼(大澤鷹雪)

8月13日木曜日

図書館への散歩の途中で立派な黒揚羽を見た。忙しく花を渡り蜜を吸っていた。

蝶々のもの食ふ音の静かさよ(高浜虚子)

図書館では角川俳句の8月号を閲覧室で捲ってみた。

閲覧室の机も3密回避で座席は半分になっていて満席状態だ。ご使用時間は30分以内と館内放送してはいるが、皆さん腰を落ち着けて読書と納涼をしている。

放つておく聞く耳持たぬ烏瓜(紅緒)

角川俳句から書き留めた句は、

しようもない男についてゆく日傘(市堀玉宗)

明日食べむ瓜あり既に今日楽し(相生垣瓜人)

黴びし物錆びたる物と寂かなり(相生垣瓜人)

少しずつ我を片づけ更衣(座安栄)

本日は四千二百歩で階段二回でした。

洗濯日和でカーテンを洗い始めた。四面16枚のうちの3枚を洗濯し干した。

身の丈のカーテンを引く世紀末(攝津幸彦)

幕を引くと云うような芝居ではなかったから暗転で終わればそれでよい。

願い事-叶えてください。一瞬の暗転で終わりにしてください。

一瞬の涼し美人とすれ違ふ(稲木款冬子)