(巻二十七)卓に組む十指もの言ふ夜の秋(岡本眸)

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(巻二十七)卓に組む十指もの言ふ夜の秋(岡本眸)

9月26日土曜日

血圧の初診から2週間近く経ち薬も減ってきたので駅前クリニックに行った。夫婦して内科だ歯科だと日々どちらかが病院通いだ。

前回は空いていたが、今朝は9時到着ですでに20人程が待っていた。間隔を空けたソファも満席で立って待つ人も多い。

会社が休みだからか若い人(老人でない人)が多い。

家族に伴われているお年寄りもいる。お休みでないと病院への付き添いができないのだろう。そういう家族がいる老人は幸せだ。(そういう老人がいる家族は大変だ。)

一家なす雀の群れに飯撒いて

家族の中に入れてもらひぬ(間渕昭次)

45分待ちで診察となる。まずは診察室前で看護師さんが血圧を計ってくれる。プロが測っていい数字が出た。看護師さんが数字を『血圧管理手帳』に記入し、その手帳を裏からパーテーションで仕切られた診察室の先生のデスクの端にそっと置いたようだ。

それがあたかも、「お後が宜しいようで。」の合図の様にも思える。前の患者さんの診察が終った。

診察は手帳の数字の確認と前と背中の聴診器でお仕舞い。

良い方に進んでいる。同じ薬を一ヶ月分処方する。

との診断を頂いてものの二、三分で退室した。

しかし、小一時間で20人程をこなすのだから患者の捌きが水際立っていなくては出来ない話だ。先生は一人だが回転させていく看護師さんは五、六人いる。

段取が八分と言ひて渋団扇(能村研三)

クリニックから薬局、薬局からリリオの図書サービスカウンター、そして高架したのマーケットで弁当を買って帰宅。今日は崎陽軒のチャーハン弁当にしたが、チャーハン弁当は隣の中華屋の方が安くて旨い。覚えておこう。

本日は五千六百歩で階段三回でした。

今日、借りてきた随筆集に『記憶と記録-久世光彦』があり、文末を

秋風やわすれてならぬ名を忘れ(久保田万太郎)

でまとめていた。

本文はいずれコチコチするとして、句を書き留めた。

願い事-叶えてください。早くしないと遅くなります。