(巻二十七)ともづなの張りては弛み初嵐(松本光生)

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(巻二十七)ともづなの張りては弛み初嵐(松本光生)

10月21日水曜日

今日は細君がお出掛けした。昼は備蓄調整飯で赤飯と即席麺にした。チキンラーメン、旨し。

冷し中華普通に旨しまだ純情(大迫弘昭)

子どものころ買って貰えなかったものの一つが即席ラーメンである。栄養がないのに高いというのが、貧乏を偽る、理由だった。

冷し中華と云えば、今年は食べはぐった。中華にしろ和食にしろ、喫茶店にしろ三月以来入っていない。

夕飯も弁当となったが、今宵は生協の600円プラス税の寿司と致した。通人に言わせれば、そんなの寿司じゃねえ、と云われるかも知れないがこれも美味しく頂いた。

何の鮨あるか見ている生看魂(西村麒麟)

本日は三千八百歩で階段は2回でした。

読書:

「我老いたり - 正宗白鳥」お金本 から

を読み、

《 戦後から今日まで連綿とつづいてゐる文壇成金時代にこそ、福澤桃介式に怪腕を揮つたなら、現代の金持型の生活振りの実現される身分になつたのであらうが、私は詰まりは天与の才能のないために、運は取りにがしたとも云へようが、そんな大それた事を考へるのは虫がよ過ぎるので、私などはほそぼそとしてゐても、長い文壇生活を無事に過ごした幸福人の一人である。 》

に頷き、特に、

『 私などはほそぼそとしてゐても、長い文壇生活を無事に過ごした幸福人の一人である。』

に、生意気ながら我が身を重ねた。

重ねたついでに山田風太郎氏が白鳥氏の末期について触れていることを思い出した。

「人間臨終愚感 - 山田風太郎徳間書店刊 半身棺桶 から

《同様に、人の死の偉大さ、悲惨さを語る文章はあっても、入院費や葬式代の苦労を語ったものはまれである。人が死ぬにあたって、死ぬ当人、残された遺族を苦しませる幾つかの要素のうち、金の心配は相当部分を占めると思われるのだが。-

ただ、珍しく正宗白鳥の場合は、その片鱗が見られる。

昭和三十七年、白鳥は膵臓ガンで入院し、2カ月後「一文もないのだから、もう家に帰りたい」といった。老妻が全財産の十七万円の札束を一枚一枚数えて見せると、白鳥は首をふるしぐさで、ゲンコで妻の顔をポンポンとぶったという。

これを読んで笑う人はまずなかろう。

それからもう一つ、安藤広重も死ぬときに、「何を申すも金次第。その金というものがないゆえ、われらの存じ寄りなんにもいわず、どうとも勝手次第身の納り、よろしく勘考いたさるべく候」

という遺書を家族に残している。

その哀切さにおいて、私はこの遺書を最も身につまされるものとしている。》

余命とは預金残高ちちろ鳴く(野副豊)

BBC

これはpodcastではなくてフォークリフトの遠隔操作運転の記事です。自動車、特にトレーラーの高速道路での無人運転試験が行われているが、フォークリフト

遠隔操作は自動車無人運転への繋ぎとして意味があるらしい。

https://www.bbc.com/news/business-54431056

The forklift truck drivers who never leave their desks

煩悩:

松下紗栄子さんです。少なくとも2015年ころから作品がありますから、まあ息の長い女優さんで、なかなかいない上玉です。

それでも、無料サンプルを二十本も見ればお腹一杯になってお仕舞いになります。

しかし、何でこの方はこの道にはいられたのでしょう?

クイズ=「......させちゃってごめんね」と写真にありますが、何をさせちゃったのでしょうか?

煩悩の頭剃りかね昼寝する(佐藤愛子)

願い事-叶えてください。

見残す夢もなかりけり、でございます。