(巻二十七)鮎の宿おあいそよくて飯遅し(山口青頓)

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(巻二十七)鮎の宿おあいそよくて飯遅し(山口青頓)

11月10日火曜日

故あって、日本橋まで出かけ、故あってお昼ご飯などご馳走になりました。久しぶりのお江戸でございますので高島屋から三越まで歩いてみました。

三越ビックカメラが入っているとのことなので、ラジオ用のイヤホーンが有るかと立ち寄りました。写真は三越の裸のマネキンさんです。厳重な流行り病対策の取られた入口から入店いたしました。一階の入口は一ヵ所に絞られているようでした。

ビックカメラさんはあるのですが、家電だけで欲したものはまったく置いてございませんでした。

マネキンの全裸の眠り稲光(中澤昭一)

そこで地下に降りて銀座線に乗り、末広町まで行き、秋葉原の電気街でイヤホーンを探し、ここのビックカメラでやっと見つけました。店員さんに“古典的なラジオ用のイヤホーン”はどこにあるかと尋ねましたが、どうしても片耳用の紐の垂れるジャックを差し込むイヤホーンに行き着けませんで、店員さんは事務所に問い合わせて、やっとありかが分かりました。

以前はいろいろな種類から選べたのですが、今は三種類くらいしかありません。在庫としてぶら下がっているのもそれぞれ一個か二個で、いずれ古典的から化石的な電気附属品になるのでしょう。二本買いました。

イヤホンに音の通はぬ冬籠り(滝川直広)

秋葉原らしい看板が出ていたので一撮いたした。逆説的に云えば、あの密度の濃い電気屋の街は小綺麗な高層ビルの没個性的な街になってしまった。この街のビックカメラも、有楽町のビックカメラも、柏のビックカメラも、葛飾区役所そばのビックカメラも同んなじだ。

稲穂波父が冥途もきっと晴(池田澄子)

今日はよく歩いた。10004歩と記録されていた。

願い事-叶えてください。化石になることは望みません。灰で結構です。

木の化石木の葉の化石冬あたたか(茨木和生)