(巻二十七)物知の蘊蓄を聴く屏風かな(野中亮介)

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(巻二十七)物知の蘊蓄を聴く屏風かな(野中亮介)

11月22日日曜日

秋晴れで無風で気温は20度近くまで上がりました。

今日の朝日俳壇から

村じゆうを巡りて秋を惜しみけり(北村純一)

を書き留めたが、私は町内を一巡りして秋惜むであります。

日曜日の午後は学校のクラブ活動はないのか?両校とグラウンドに誰も居らず。暇も潰しもできずただ通過。いつものパン屋さんでフランス餡パンをと入ったが売り切れで、仕方がないから普通の餡パンに致した。それでも散歩ができて、屋根の下で毎日餡パンを戴ける幸せに感謝します。

本日は三千八百歩で階段は3回でした。

細君は渋谷の事件で加害者の母親に同情しきりであります。不幸、厄はいつどこから降ってくるか分からない。

読書:

荷風と東京〈断腸亭日乗-私註〉(上)-川本三郎(岩波現代文庫)』を読み始めた。

《また、大正六年十月二十六日には、身辺整理をしている異様な記述がある。

「晴天。写真師を招ぎて来青閣内外の景を撮影せしむ。予め家事を整理し万一の準備をなし置くなり。近日また石工を訪ひ墓碑を刻し置かむと欲す」

三十七歳の男が、身辺を整理し、さらに、墓碑の準備までしている。普通とはいえない。

しかし、「余生」「万一の準備」とあるわりに荷風は元気で、大正六年、七年を無事に過ごす。そして大正八年一月十六日にはまた、こう書く。

「余既に余命いくばくもなかを知り、死後の事につきて心を労することすくな[難漢字]からず」

三十九歳の男が「余命いくばくもなき」と書く。これもまた普通ではない。「断腸亭日乗」を読んでいてまず驚くのは、荷風が終始、自分の気力、体力が落ち死期が近いのではないかという恐れを抱いていることである。》

この本は丁寧に読むことになりそうだ。図書館の蔵書だから借りっぱなしには出来ない。上下を交互に借りていこう。

願い事-叶えてください。今なら思い残す事なく逝けそうですが、怖さ半分、もういいやが半分です、ハイ。