(巻ニ十八)しがみつく力やのこす蝉のから(此筋)

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(巻ニ十八)しがみつく力やのこす蝉のから(此筋)

1月15日金曜日

細君のガラケイからガラホへの切換が午前中で終わる。世の中が5Gと騒いでいる時に4Gにやっとたどり着いたのだが、それではいけないのか?便利さについていけない不便さか。

仮の世に取り残されて落葉掃く(近藤愛)

散歩:

出かけず。図書館にお願いした図書が届いているが雨模様なので受け取りに行くのは見合わせた。

流行り病以来外飲みをしていないので、カキフライも一年以上食べていない。カキフライで一杯やりてえなあ。

風花やライスに添えてカキフライ(遠藤梧逸)

願い事-叶えてください。しがみつくつもりはありません。

朝方つまらない夢を見ているなあと思いながらつまらない夢を見た。つまらない夢しか見られないのは人生経験も想像力も共に貧しいからであり仕方がない。大体のことは仕方がないで片付けてしまうが、足掻いてもどうしようもないのだから致し方ない。

池田弥三郎氏の文章に「致し方ない」という表現が出てきたが「仕方がない」と「致し方ない」とはちがうのか?

調べたら、

《仕方が無い、止むを得ない、などの意味の表現。「致す」という謙譲語を使うことでさらに丁寧にした言い回し。》

となっていた。

いまわの夢では、『坂の上の雲』の最後に秋山好古の最期の様子が書いてあり、奉天会戦の夢を見ながら逝ったと確か書いてあったと思う。そんな大仕事はしていないから、大丈夫だとは思うが仕事の夢なんぞ見ながら逝くのは勘弁願いたい。色っぽい夢も疲れそうで最期に見る夢にはよろしくないな。

こときれてゐればよかりし春の夢(上田五千石)

と、 長閑な夢でまいりたい。