(巻二十八)壺割れてその内景の枯野原(東金夢明)

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(巻二十八)壺割れてその内景の枯野原(東金夢明)

2月6日土曜日

朝家事:

掃除機掛け、洗濯、毛布・布団干し、郵便受けの錠の付け替え、新聞の整理。

散歩:

高校コースを歩きました。修徳のグランドではサッカーの練習を久し振りに見ました。皆さんマスクを顎してボールを回していました。

本日は三千八百歩で階段は2回でした。

読書:

「「小鯵の塩焼、里芋田楽、味甚佳し」-淡白な食生活 - 川本三郎岩波現代文庫 荷風と東京(上) から

を継読中。

野口武彦が指摘しているように、荷風と谷崎は、女性に対する態度が違っていたのと同じように、食べることの情熱の度合いがまったく違っていた。荷風が、食べることに淡白だったのは、生来、腸が弱かったという体質的な理由もあっただろうが、それ以上に、彼が、山の手の堅実な家庭の子だったことも影響していると思う。蕩児に見えながらも、荷風の基本は、作品世界も生活態度もストイシズムにあり(女性に対しても彼は、実に、ストイックに距離を取り続けた)、それが、食べるという快楽への惑溺を抑制したのである。そこにさらに、彼の、零落趣味、陋巷趣味が加わって、食への耽溺にはついに向かうことはなかった。

荷風にとっては、茶漬をさらさらとかきこんでいるお雪こそが、はかなく美しく見えた。あっさりとした、慎ましい食事をするお雪こそが夢の女になった。 》

作家の旨いもの話は好きではない。旨い物が分からないし、食べる機会も金もない。通人ぶるつもりは全くない。餡パンだって、山崎、パスコ、神戸屋で十分です。

今日は生協で米を買ったついでに豆大福(78円)を買い食いしたが、旨かった。

顔本:

いろいろと怪しい輩から友達の申し込みが来る。友達は要らない。

願い事-叶えてください。苦しみたくないなあ。緩和頼みだなあ。

細君が別府の高級老人ホームの一面広告を持ってきた。やたらと豪華な食事の写真が載せてある。どう見ても、ひっそりと世を捨てて住む終の棲みかという雰囲気はないなあ。食事は皆さんご一緒に宴会場でとか、やたらグラブだ同好会だと付き合わされるのは御免ですが、広告からはそんな臭いが立ち上っている。

細君が云う「料金が書いてないのよ」と。