(巻三十)はこばれているとは知らぬ海鼠かな(山田麦城)

f:id:nprtheeconomistworld:20210913073502j:plain

f:id:nprtheeconomistworld:20210913073505j:plain

(巻三十)はこばれているとは知らぬ海鼠かな(山田麦城)

9月12日日曜日

午前、細君は生協に行きついでに花を購う。

“向日葵を購う妻の豊かさよ”

朝日俳壇から、

落雷に驚天動地ひとりなり(大澤都志子)

を書き留めた。キョウテンドウチと読むらしい。

ご常連の三宅久美子さんの、

楽しめるほどの貧乏冷奴

は受け取り方がいろいろあるだろう。選評は「幸福な貧乏。ほんとうに大変な人も多い。」

貧乏と質素は違う。質素な楽しい生活は遍在するし、彼のアインシュタインも「質素な生活は、成功を求めるより喜びをもたらす」と言っている。我が家は質素を旨として彼奴が仕切って暮らしている。

連添うて宝なりけり秋扇(加藤郁哉)

今の世の中、質素な生活ができるのは幸運だ。

暮し向き質素に燈火親しめり(清永弘子)

同じくご常連の荻原葉月氏の、

七変化最後の色はまだ知らず

が解らず“七変化”を調べたら“あじさい”とありました。

岸田健氏の、

爽やかや貫入ほどよき志野茶碗

の貫入も調べました。

午後散歩。図書館に行き昨日借りた4冊のうちの3冊を返却した。次いで生協に回り細君が買わなかった米2キロと専ら私が食すものと、帰り道に食す草餅1個を買った。本日は二千九百歩で階段は3回でした。

願い事-一瞬で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。

はこばれているとは知らぬ海鼠かな(山田麦城)

好きな句です。運命です。例えば、延命を選ぶか緩和を選ぶかは一見自分で決めるようだが、それも運命に従ってのことだろう。その結果は運次第だ。

月天心どこかできまりいる運命(岡本差知子)

コワクナイ、コワクナイ。