(巻三十一)葛飾はかはほりの町川の町(中嶋秀子)

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(巻三十一)葛飾はかはほりの町川の町(中嶋秀子)

 

11月25日木曜日

 

細君は毎月の月参りのように銀行の金庫に出かけて行った。金も信仰だ。信じていれば心の平穏が得られるのだろう。

しかし、細君が通帳の記帳に拘るのは金融機関の一部が休眠口座の凍結、特に70歳以上の高齢者の口座の引出し制限をちらつかせていることにも原因がある。一年に何回かの引出し預け入れが無いとATMでの引出し、送金ができなくなると言われれば反応するしかない。金融機関としては特殊詐欺対策なども含めて判断力の衰えた老人のATM利用を制限したいのだろうが、下ろせなくなっては大変だとガチャコンガチャコンと遣り始める老人は細君の他にもいるのではないだろうか。

通帳にらんで女動ぬ道の端(きむらけんじ)

昨日、結構歩いたので心地好い疲れが残っていた。しかし今日も無風の小春日和だ。中川の土手を歩いてアリオを抜けて駅前に至り、リリオの一画にあるもつ焼き屋「一粋家」に入ってみた。

結果的にはご覧のカシラとネギを頼んだのだが、ハツ、レバーが欠品ということでのことだ!図らずもではあるが、ネギが旨い!

帰宅し、ホロ酔いで椅子にもたれうとうとして午後を過ごす。このまま冥界へ消えて逝ければ、これ至福!

願い事-生死直結で叶えてください。

終れば楽になるんだ。みんなそう言っている。

コワクナイ、コワクナイ。