(巻三十一)鳥渡る歪む三角たてなほし(蓬田紀枝子)

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(巻三十一)鳥渡る歪む三角たてなほし(蓬田紀枝子)

12月19日日曜日

晴天無風の朝である。新聞紙、文庫本、空缶、ペット瓶などを廃品集積場所に持って行く。すでにかなりの本が持ち込まれている。タイトルから推し測るに専ら90年代の“How To” 本らしい。

身に入むや捨てる書の紐固く絞め(佐藤一)

俳壇を持ってきてくれた。

あと五分すれば半額一葉忌(あらゐひとし)

を書き留めた。句も佳いが選評がまた良い。

「侘しくも的確な現代生活のスナップ。季語も的確。同じく貧困に苦しんだ人でも、啄木忌ではさまにならず。」

午後、散歩に出かける。階段を降りると駐車場にあの老猫が一匹で居た。若い猫はいない。若い敏捷な猫と一緒だと老猫はスナックにありつけないのだ。今日は一匹でいた。奴はこっちの顔を覚えているようで走り寄ってきた。ポケットに常備の猫のスナックを取り出して二匹分の12粒ほど与えた。

散歩は中川の土手を歩き、亀有銀座の串焼き本舗で一息入れた。日曜日なのでテーブル席にも三つのグループがいた。すぐ後ろにいた6~7人のグループはどうも草野球チームの納会のようだ。その昔、草野球をやっていたころにはそんな飲み会が三つ四つとあったものだ。

いろいろな意味で飲めるうちに呑んでおこう。

願い事-生死直結で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。