(巻三十二)鍵かけてしばし狂ひぬ春の山(攝津幸彦)

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(巻三十二)鍵かけてしばし狂ひぬ春の山(攝津幸彦)

1月8日土曜日

細君が生協へ出かけ、ついでにベゴニアとアネモネを買ってきた。アネモネにもギリシャ神話の話があったはずだと言っていたので調べてみた。

https://hanatama.jp/anemone-coronaria.html

妹と付き合っていたが、姉さんとも遣っちゃったと云う話ではなく、「妻と云う字にゃ勝てやせぬ」と云うお話らしい。細君に「ネットで調べたらね」と話し出すと怒るので云わない。

ベゴニアという花はつまらないアッパラパーとした花だなあ。落雁を思い出した。

https://www.google.com/search?ie=UTF-8&source=android-browser&q=%E8%90%BD%E9%9B%81

午後は散歩に出かけた。図書館で返却し、茂吉全集の第七巻と土屋賢二氏の最新文庫『不要不急の男』の2冊を借りた。茂吉の戦中戦後の随筆が入っている。

暁の薄明に死をおもふことあり

除外例なき死といへるもの(斎藤茂吉)

夕方、呼び出されてベランダから月と木星を愛でる。天文年鑑では土星も見えることになっているが角度が低く建物の後ろだ。

三日月にかならず近き星ひとつ(山口素堂)

願い事-生死直結で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。

再びは生まれ来ぬ世か冬銀河(細見綾子)

https://www.bbc.com/worklife/article/20220103-powerful-effective-new-years-resolutions?ocid=liwl

を読んで、doomscrollingという詞に出合う。SNSなどでネガティブな情報ばかりを追う習性を云うらしい。

https://www.google.com/search?ie=UTF-8&source=android-browser&q=doomscrolling+%E6%84%8F%E5%91%B3

意識していないと悪いことを伝える情報・ニュースに目が行き、頭の中が支配されてしまう。意識的に新聞やテレビは避けているが、それでも厭なことが耳目に飛び込んでくる。嫌だ嫌だ。

一年の計の立て方にはapproach goals とavoidance goalsとがあり、前者の方が達成率が高いとのこと。「生きていたくない」よりは「死んでしまいたい」の方が達成率が高いということかな? 

警句:

Everything hangs on one's thinking... A man is as unhappy as he has convinced himself he is. Seneca.