(巻三十三)若葉して光は光影は影(今橋真理子)

(巻三十三)若葉して光は光影は影(今橋真理子)

 

4月29日金曜日

いつ降りだすか分からない空模様の朝である。洗濯をして一度は外に出してみたが、霧雨となりすぐに取り込む。

昼食に卵を茹でる。卵も、ハムも、焼売も賞味期限が来るので食べねばならず、計らずもちょっと豊かな昼飯となった。普段は前日の夕食の残り物くらいだ。

昼の支度を終えた11時ころから図書館へ予約した角川俳句4月号を受け取りに行く。この天気でどこの猫も不在。

午後は雨音を聞きながらゆっくりと角川俳句を捲り、以下を書き留めた。

荷風忌や下駄ではないが浅草へ(林佐)「明日30日は荷風忌だ」

寄居虫や東京といふ潮だまり(山崎崇世)「寄居虫はヤドカリと読むのだと知りました」

山笑ふ頃なる空のうすにごり(奥名春江)

秋風や炭酸水とカレーパン(日置一稀)

狸汁たぬき汁かと聞き返す(亀井雉子男)

長き夜を昨夜の続きに使ひをり(竹村哲男)「『逃げ水や昨夜[きぞ]も厠をさがす夢(久野茂樹)』をおもいだした」

結論を迫られてゐる懐手(上藤修)

捨てられぬ英和辞典や漱石忌(小倉幹弘)

存外に晩節難し初しぐれ(谷村鯛夢)

願い事-生死直結で知らないうちに逝かせてください。コワクナイ、コワクナイ。

朝晩血圧を測っているがよい季節となり120ー80を超えることはない。夜は寝る前に測ることになっているが、風呂から上がって30分くらいしてから測っている。この30分間に何をしているかが数値に影響する。日記をつけていたり、随筆を筆写した時と麻雀をしていた時とでは少し違うような気がするし、佐々木あきさんの熱演を拝見した時などは息があらいわけではないが数値が乱れる。

https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2020/12/29/083101

https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2020/12/30/082931