(巻三十三)貌のなきマネキンに乗せ冬帽子(瀬戸柚月)

(巻三十三)貌のなきマネキンに乗せ冬帽子(瀬戸柚月)

6月28日火曜日

細君は月詣りに出かけた。信心の対象には神様仏様お金様から鰯の頭といろいろあるが、わたしゃお狐さまにしておこう。

出かけたあと心清しく中勘助の随筆『独り碁』をひもとく。

《昭和三十三年十二月、家のない私は三十前後のころ谷中の真如院という寺に化寓[かぐう]していた。そのじぶん上野公園から谷中の墓地へかけては何千本という杉の老木が空をついて群立[むらだ]ち、そのほかにも椎、樫、もち、肉桂[につけい]などの古い闊葉樹[かつようじゆ]が到る処繁ってたので、昼でも薄暗くしんめりとしていかにも私向きのところだった。それに真如院をはじめその辺一帯に集まってる寛永寺の末寺はほとんど墓地をもっていないためお詣りや葬式がなくすっきりと閑寂を極めていた。真如院も紀州家の位牌を預ってるだけゆえ盆暮?に僅の時間参詣があるだけ、住職の人は大師堂へ詰めきりでたまに帰るだけだし、小坊さんは学校へゆくし、あとは寺男の爺やと私だけになる。》

と始まる。あの辺りもそんな雰囲気だったのか。機会があったら歩いてみよう。

11時前に崎陽軒の焼売と母の誕生日とかでアガパンサスとレースフラワーを買って帰ってきた。義母は紫の花が好きだった。焼売はすぐに売り切れるとかで、買えてよかったよかったと云っている。帰ってくるとすぐにラジオをつけるので厭になる。

3時半過ぎに散歩を兼ねてアリオのヨーカ堂へTシャツを探しに出かけた。丁度亀青小の下校時らしく酷暑の中をダラダラと歩いている児童を所々に見かけた。

アリオのヨーカ堂で綿のポケット付きのTシャツを探したが、無い。気に入らぬ物を買っても無駄にするだけだから何も買わずに出た。上島珈琲が閉店していた。客は入っていたから、家賃が高いのか? 

アリオから駅前まで歩き、マルナカ商店で一息入れた。今日はハム、牡蠣、鶏レバのコンビネーションで白を2杯頂いて1600円くらいだった。フォアグラ擬きと自称している鶏レバは旨かった。5時までハッピー・アワーで白が380円だが、5時からは480円になるらしい。今日はカウンターに座ったが、テレビの死角になるから不快感が減る。

帰りはバスにした。

今日は都住3のサンちゃんには行き帰りに2度お会いして3袋あげた。サンちゃんは引っ掻かくので油断してはいけない。フジちゃんは2回とも現れず。 

願い事-電球が切れるが如くで細君より先にお願い致します。怖くない、怖くない。

One day you will be at the place where you always wanted to be.

それは分かっていますがhow immediately, how swiftly, how painlessly and how economicallyかが問題なのだ。