(巻三十四) 淡雪やBARと稲荷と同じ路地(安住敦)

(巻三十四) 淡雪やBARと稲荷と同じ路地(安住敦)

9月25日日曜日

台風が去って快晴。洗濯をして、毛布を干して、布団も干す。ドラッグストアに買い物に行き、花屋の前を通ると仏花の花盛り。彼岸は明日までだそうだ。稼ぎ時の金曜日、土曜日を嵐に邪魔された花屋さんとしては今日に賭けているのだろう。しかし花の命は短いようで、値下の桶も置かれていた。

昼飯喰って、昼寝して、散歩。

昨日予約した角川俳句9月号が届いているとの連絡が入っていたので図書館に向かう。図書館から曳舟川を上り、さと村の角を曲がる。日曜日の午後のさと村にはもう随分と客が入っていた。そこから新道を渡り、銀座を歩き、仲町アーケイドの活々水産を目指す。店はそこそこ混んでいたがお一人さまでも座れる余地はあった。影虎でお通し刺身、宮城の酒と真鯛で2700円。安いのか高いのか?日曜日を避けて北口の第八たから丸の方が結果的によいのかもしれないな。

帰りも歩いて都住3に立ち寄るとヘルメットを被った猫婆さんがサンちゃんに食事を与えていた。婆さんはバイクに股がりこれからお仕事だとか。

帰宅して、二合呑んだヨレヨレの頭で角川俳句9月号を捲ると巻頭に「梅雨鴉」と題する高野ムツオ氏の五十句。第一句が

映像の癌美しや寒燈

ときた。

どうやら喉頭癌のご様子。氏らしくない句が続くが、

呑み込みの悪さもともと心太

は、らしいので書き留めた。

他、

マイナスをプラスにと賭し秋遍路(森★)

粉チーズととんとほぐす木の芽時(露草うづら)

決心の百段のぼる竹の秋(柳澤君代)

少しずつ貧しくなれど良夜かな(温泉川清志)

温度差のほどよき人とゐて涼し(濱口宏子)

を一次書き留め。

今日も、Thinking Allowed のPsychiatry A Social History

https://www.bbc.co.uk/programmes/m0016xrc

に食いついた。一応字句を確認ながら聴いてお仕舞いまで辿り着いた。大筋がやっと掴めた程度の理解だがこの番組はしばらく寝かしてから再度、再再度と挑戦していくことにして、目先を変えた。

The Food Chain のOnline food fighterを聴いている。SNSに掲載される食品関係の記事の中の誤まった宣伝や誘導に反論をぶつけていくというファイター二人へのインタビューだ。

https://www.bbc.co.uk/programmes/w3ct1rh0

願い事-涅槃寂滅。

二合でクラクラ。何も出来ず。一升呑めば逝けるかも知れない。

死に方を思ふ齢やちちろ鳴く(景山薫)