(巻三十四) 離着陸はげしき中に蝶もつれ(檜紀代)

(巻三十四) 離着陸はげしき中に蝶もつれ(檜紀代)

9月28日水曜日

本日は秋晴れ。

細君が生協に行き、ついでに前の花屋さんで「ポンポン菊」と「カボチャ」を買ったところおまけに「シンフォリカルポス」をくれたそうだ。そのシンフォリの名前が覚えられずジダバタしていたらメモにして渡してくれた由。

私も細君と交代で細君が買い残した米などやや重いものを買いに出かけた。

妻と買ふ妻にキヤベツの重ければ(仲村青彦)

二人で行けばよいようなものだが、家を留守にするのは物騒だと彼奴が主張し、どちらかが在宅することにしている。

防犯について云えば、ここは団地で皆さま鉄扉を閉じて自分の世界に籠っているので両隣りの顔もよく分からないが、昼間廊下を歩き、エレベータに乗りエントランスまで行く間に誰かに会う。それはゴミを出しに行く住人だったり、お掃除の人だったり、空き家になった部屋の内装工事屋さんだったり、宅配さんだったり、幼稚園、介護施設の送り迎えの人だったりするが、だれか人の眼はある。盗人は顔を見られることを嫌うらしいから、そういう点では昼間でもあまり仕事がやり易い環境ではなかろう。

こちらに来て5年過ぎたが泥棒騒ぎは聞いたことがない。前に戸建てにいたときは隣りの夜でも洗濯物出しっぱなしのバカ女の家がやられた。

BBC CrowdScience からWhy don't somethings burn?を聴いた。

https://www.bbc.co.uk/programmes/w3ct3j7f

大体のところは解るが、1300辺りから頻出する「メタル・ゴウズ」が判らず、苛々し、文献に頼った。

“mine safety lamp”で検索したら、

“Humphry Davy's miners' safety lamp

https://www.rigb.org/explore-science/explore/collection/humphry-davys-miners-safety-lamp

の中に“wire gauze”が出てきた。「ゴウズ」は日本発音の「ガーゼ」のことかと自らに失笑。

ついでにガーゼの俳句を探したら、

三寒の喉のガーゼを替へにけり(櫻井博道)

というのがあった。書き留めず。

その流れで、顔本の俳句グループ、Japanese

English Haikuをスクロールしていたら、

Amazing lovers

Fall head over heels in love;

Grasshoppers in tune

Dabacrata Mohanty

と云うのがあって、調べたら“be head over heels in love with”で首ったけとか血道をあげるという意味だそうだ。

片耳は蟋蟀に貸す枕かな(三笑亭可楽)

昼飯喰って、昼寝して、散歩。

都住3でフジちゃんに呼び止められてスナックをあげていると、サンちゃんが階段を降りてきた。サンちゃんは丁度食事が終ったところらしくスナックは欲しがらないが、挨拶に来てくれたようだ。撫でて掻いてやる。

そこから白鳥ファミマへ回りアイス・珈琲を喫し、葛飾野高校の裏手を歩き、野球部のブルペンを覗く。バッテリーが3組。ミットの音がよろしい。

帰宅してアイロン掛け。

願い事-涅槃寂滅。

長生きもそこそこでよし捨扇(副島いみ子)

そこそこ、ソコソコ、になってきたな。

そう言えば大転びしてから7ヶ月たった。あの時大怪我していたら今どうなっていたやら?

大音に落ちたる梨の怪我もなし(平畑静塔)