本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」


待つていし今日の寒さでありにけり(ほりもとちか)

この句は座右の銘にしたい句です。
昨年の暮れの同日の俳壇にもう一句入選した、


気構への一歩遅れし寒さ急(蔭山一舟) 巻六


との読み比べで、
人生の準備と覚悟のことを学びたく思います。

早すぎずとて遅すぎもせず(潤)

など、下の句に用意しておきましょうか。


善もせず 悪も作らず 死する身は 地蔵笑はず 閻魔叱らず (式亭三馬) 巻三


車内広告で「団鬼六伝」が新潮文庫から出たことを知り、先ずは立読みを、と本屋に立ち寄った。
見つからず、目にとまった「へそ曲がりの名言集」という文庫をめくってみた。
読んでみようかと後ろの値段を見たところ、九百円とあったのですぐに元に戻した。


甲斐なしや後ろ見らるる負相撲(加舎白雄)


昨晩は、NHKラジオで 保坂先生の「昭和に学ぶ」という講演をうかがった。第二放送がある限り、受信料は価値ある支出だと思います。