句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」
稜線に日の入る位置が移るなり春の近づく目盛のごとく(丹羽利一)
昨晩のNHKカルチャーラジオ、俳句講座では“枯野”と“冬野”のちがいなど教えていただきました。
虫程の汽車行く広き枯野かな(森鴎外)
手も出さず物荷ひ行く冬野哉(小山来山)
講師の岸本尚毅氏の句を書き留めてありませんでしたので、
掟やぶりではありますが、ネットで探してみました。
春風や凡夫の墓の御影石(岸本尚毅)
を書き加えます。
今日も雀にパン屑を与えたが、途中で鳩が割り込んできた。
松茸や人にとらるる鼻の先(向井去来)
なるべく雀がつまめる方に投げてやったが、雀は諦めて飛び去った。