(巻八)能面の深井の口は半びらき何か言ひたい中年のくち(水上比呂美)

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1日くらいは外に出ようと言うことで、親子三人の昼食会を柏のクレストホテルで執り行いました。
写真の和洋折衷セットは特に旨いというほどではありませんでしたが、ファミレスではなく、ホテルにこだわってのランチを楽しみました。
昨年も今頃の季節に同じように、クレストで昼食会をして、冬瓜をいただいたなぁ。

そして、この句を載せたと思います。

透けるともなく冬瓜の煮上がりし(高田正子)

今年は、句に出てくるような食材はありませんでした。

息子とは話題もなく、ホテルが結婚式フェスタのような催しをしていたので、細君は息子に水を向けていましたが、彼にはそもそも巣立とうと言う気持ちすら今はないようです。

子雀や遠く遊ばぬ庭の隅(尾崎紅葉)

佳き細君と、まあまあの息子を得て老後を迎えることができ、人生、上首尾である。
そして、残る願いはあまり遅くない(68歳前)穏やかで手短な死です。

死にぎはの恍惚おもふ冬籠(森澄雄)