(巻十)穀雨かな世の一隅に安らぎて(松本文子)

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2月7日日曜日

細君と朝の買い物散歩に出掛けた。空気は冷たいが季節は動いているようだ。小鳥たちの活動が活発になってきた。
雀、鵯、椋鳥にメジロシジュウカラを見た。とりさんたちは動きが早く写メには収まらないが、

色見せてよりの存在烏瓜(稲畑ていこ)

を撮ることができた。


朝日俳壇の句を一句書き留めました。

初夢の半分夫に話しけり(黛洋子)

また、コラムでは北大路翼氏が新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」の活動を紹介していた。

このなかの一句、

言うことを聞かない犬の息白し(てるこ)

を書き留めてました。


息子がどういう風の吹き回しか、鯵を三枚におろしてムニエルを作ってくれた。これで美味しい昼食をいただいた。

我が家で魚と言えば大衆魚だけである。秋刀魚、鰯が多く、鮭と鰤がたまに出てくるが、同じ大衆魚でも鯵と鯖はなかなか食べさせてくれない。鯖の味噌煮がおふくろの味であるが、結婚以来うちでいただいたことがない。
刺身は手巻き寿司のときに買ってくれる真鯛だけだ。

男なら味噌煮と決めよ秋の鯖(吉田てい史)

しかし、財布の堅い細君というのは得難い財産であるから、我慢いたしましょう。因みに夕食は挽き肉とジャガイモで作った“プレ・コロッケ”というものであった。

税重く財布の堅く春遠し(藤本泰三郎)