(巻十一)夏草や兵どもが古団地(宮本悠々子)

6月22日水曜日

芋虫二匹が健在であることを見届けて家を出ました。
句帳から芋虫の句を拾おうといたしましたが、ございませんでした。自作に

蝶々の子若葉のうえで糞を真似(潤)

がございますが、ネットで探しましたら素十の句がございました。

沈黙の掟に寒き修道院(高橋幸子)

探した句を即ご紹介するのは、私の定めた掟を破ることになりますが、例外のないルールはないとも申しますので紹介いたします。

芋虫の一夜の育ち恐ろしき(高野素十)

帰路“NHK俳句”を久しぶり買いました。掟やぶりのついでにその中の一句。

文章の下手のなげきを鵙(もず)によせ(星野立子)


また、初心者向け番組“NHK俳句さく咲く”の頁では出演者の一人であるミッツ・マングローブさんの句

新緑と戯る僕は昼の蝶

も講評されておりました。ちなみにマングローブさんは“女装家”というご職業で紹介されておりました。