(巻十一)セーラー服帳場にかかり鮎の宿(井本農一)

6月23日木曜日

昨晩、文化放送でお天気ノリさんの馬鹿馬鹿しい番組を堪能いたしました。年に一度、四回目を迎えた“顔だけ総選挙”という特別企画で、AKBの総選挙に合わせての女子アイドルの美貌コンテストです。

ラグビーの馬鹿丸出しの十ヤード(佐藤真次)

“顔だけ総選挙”ということで美貌だけを基準にするコンテストでボディとか人柄とかは考慮の外という審査基準で一人一票のメール投票です。投票結果の上位二十人が発表されましたが、一人も存じ上げませんでした。因みにAKBの方でトップを取った指原さんは番外でございました。

このなんとも馬鹿馬鹿しい企画を一種知的なエンターテイメント番組に昇華させた最大の要因はアイドルお宅で美容整形外科医師の高須先生の審美眼とお宅的な変質性を混濁させた評論、解説、毒舌コメントでございました。

能面の万媚の笑みを花と見む(石原八束)

“乃木坂女子はバランスの取れた美形で、それぞれのパーツも整っている。その反面均質化しているので個々の名前と顔が結び付きにくい。
AKB女子は歯並びに欠点があるとか、唇が厚すぎるとか、どこかに欠陥を持っている。この欠陥が個性であり愛嬌になっている。均質でないことで個々として存在できている。これが彼女らの強味となっている。”
とのコメントなどに感服しながら拝聴いたしました。