(巻十二)草取りの後ろに草の生えてをり(村上喜代子)

9月24日土曜日

荷風の随筆集後編の第一読を終えました。時を置かずに再度冒頭から読み直すという選択もありましたが、やめにいたしました。
漱石の紀行文集を用意したのですが少し寝かしてからと思い暫く棚でお休み頂くことにしました。ここでは、二読した丸谷才一の「文章読本」を読み直すことにいたしました。

白魚にあはせて燗をぬるうせよ(丸谷才一)

NHK俳句の10月号が発売になっておりますが、付録の手帳の掲載句が虚子特集になっているので止めておきました。

秋風や眼中のもの皆俳句(高浜虚子)

虚子の句に好きな句は多いのですが、全部虚子というのも興ざめで盗るものを立読抜盗って棚に戻しました。

盗品:

秋深むひと日ひと日を飯炊いて(岡本眸)

聞き耳をたてしが秋の声ならず(相生垣瓜人)

其人の名もありさうな春野哉(正岡子規)

一回では盗み切れず2日かけて立読みし一句づ つ持ち出しました。
子規の恋句は意外でございました!

夜更けてNHK第二で荷風作品集“墨東綺譚”の第二回を聴きました。朗読という媒体もよろしいですね~。