(巻十三)相席に目涼しく遣はれし(小澤克巳)

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11月19日土曜日

風邪はある程度回復したがお医者さんに診て頂いた。医院はマスクをした患者で大変ご繁盛で30分以上待っての診察でした。血圧133で異状なし。ドックで170などという数字が出たが、超音波検診で転がされまくったあとの血圧測定であった。今日は待合室のソファーで30分以上ボケッと座っていたのが良い結果に繋がったのであろう。PA錠を頂けたが、売薬とちがいやはり処方薬は効き目が違うのである。取っておいてまた風邪をひいたときに使おう。

しぐるるや駅に西口東口(安住敦)

折角昼の自由時間を細君から頂いたので、昼の酒を楽しむことにして医院の反対側の西口にある庄屋に入った。
海鮮丼をつまみに冷や酒を頂くのであるが、品書きの銘柄に欠品が多々あるのでテーブルにあった紙ナプキンに“澤乃井”“浦霞”“高清水”と書いてこの順番でお願いしたいとお姉さんに渡した。今日は在庫豊富のようで“澤乃井”で一杯いたした。最近は専ら昼の酒を楽しんでいる。一合で良い心持ちになり、睡眠時間にひびかない。

おとろへしいのちに熱き昼の酒(結城昌治)

良き心持ちで店を出て駅のコンコースに上がるエスカレーターに乗ったところ、二人前にいたリックを背負い杖をついて傘を持った老女が動くエスカレーターで尻餅をついて身動きできなくなった。一人目にいた初老男性と我輩でなんとか助け起こしたが、二人の他にも脱げてしまった靴を履かせる人、傘と杖を拾ってくれる人と手を差し伸べる方が多々いた。ただしこれら皆さんは初老以上の方々で明日は我が身と切実に感じている方々であった。

転んでもいいではないか秋の天(松浦力)

手助けや明日は我が身の時雨哉(潤)

昨日今日と正体不明のブログ読書からメールが携帯に入った。オーストラリアでアドレスが組織に渡ったようで東欧を中心にお誘いのジャンクが入るが、この読者はDoCoMoからなので真っ黒なプロではなさそうだが、“後妻業の女”かもしれない。後妻業の方でしたら、お門違いですぞ!資産はないし細君は我輩より長生きするぞ!

老人はとしよりやすし小鳥来る(橋本栄治)

最後になりましたが、書写いたした“ストレス”の前半を追って供覧致す。