(巻十三)年金の引き算ぐらしさんま焼く(吉田安子)

12月12日月曜日

昨晩、日曜日のNHK文化講演会は小豆島八十八箇所遍路についての坊さんのお話であった。
巡礼といえば今日では観光をイメージするが、ある時代には流浪であり、行き倒れも多々あったとのお話であった。

咳をしても一人(尾崎放哉)

そして現在では自殺者が結構出ているとの話があり有名歌舞伎役者の事なども話されていた。

ほろ苦きものに箸ゆく遍路宿(坂本徹)

お坊さんはお話が上手であり、導入の掴みでは、
“教育(今日行くところがある)と教養(今日用がある)がある日々であることが大切である。”と話していました。もう数ヶ月は行くところだけはありそうなのでありがたい。

のどかさや今しばらくの迷い道(杉村克代)


今夜のラジオでは、ニッポン放送で“歌謡曲昭和のベスト100”を聴いてみた。月曜日なので100から80位までであったが、91位に美空ひばりの“川の流れのように”が出てきた!もっと上の方であろうと思ったが意外である。

本流となりて急がぬ春の川(河村正浩)


8時半からはNHKアーカイブスに移り、臼井吉見氏の話をうかがった。氏の軍隊時代の話で、部隊の標語“積極的な任務の遂行”は語法として正しくないと指摘し、“任務の積極的な遂行”に直したと言う逸話が語られた。こう言う指摘をすると死地へ飛ばされるのが当然のところ、ハイカラな隊長にかえって気に入られたとのことだ。