(巻十四)恐るべき八十粒や年の豆(相生垣瓜人)

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2月8日水曜日

タバコを吸いにビルの外へ出て立木の根元を見ると菫が咲いていた。(写真)

薄き日の重なるところ冬菫(高渕秀嘉)

ボロいガラケーの真ん中のOKボタンがポロッと外れてしまった。ガラケーがしぶとく生産されていることは先般のヤフーの記事で読んだが、なるべく持たせたい。
文房具屋に行って二百円のボンドを仕入れ、細心の注意を払って微量の接着剤をボタンの裏に落とし、嵌め込んだ。目下のところ支障なく使えているのでこれからも暫くは投稿出来そうだ。

きつかけがあれば木の実さ落ちてくる声をかけても笑いかけても(阿部芳夫)

ボタンが外れると云えば、ボタンダウンシャツのボタンが弛くなって、ぶら下がる。一枚二千円の安物とは云え、ここだけの不具合で処分するのももったいない。

もったいないが今も信条終戦忌(深井怜)

目が効かなくなってきた細君にも頼めず、自分ではできない。最近は繕い物のショップがあるので三百円でお直ししてもらう。

自在なる追いとはならず穴惑(金子秀子)

ボタンダウンがお洒落とも思っていないが、安物の山の中の着られるサイズ(38ー79)が限られているので仕方ない。何事につけ、余分な物はいらない。

わがくらしいよいよ素なり根深汁(深川正一郎)