(巻十四)嘘つくとおしやべりになる冬の星(遠藤きよみ)

3月1日水曜日

今日から3月だ!

三月の甘納豆のうふふふふ(坪内稔典)

この句の我輩の勝手な解釈は去年の10月24日に写真付きで掲載した。

駅前の本屋さんに立ち寄ると角川俳句がまだ六冊ほど残っていた。何冊仕入れたのか知らないが、NHK俳句の売れ方を見てもこの町の俳句人口は多いのかもしれない。
買うつもりではいたが、念のためサラッと捲ってみると杉原祐之氏の“家を買ふー十句”が開いた。

家を買ふ羽目になりたる師走かな

で始まり

人日のにやりとローン担当者

で終わる十句である。

杉原氏は昭和54年生まれとなっているので、親の援助無しでの購入であれば早い方であろう。十句からみるにあまり乗り気ではないが、買うことになってしまった。嬉しくもあり嬉しくもなし、と言った心境を句にしている。我輩の好きな物語句として鑑賞させていただくことにして、920円で買い求めた。

城持つがゆえに貧しさ虫時雨(成瀬正俊)


陸上自衛隊朝霞駐屯地にある広報センターで“スプリング・フェアが行われると云う。災害派遣でご活躍されている隊の本業のところも見て頂きたいのでしょう。野外炊飯のカレーが250円でだそうですが、350食限定だそうです。

雷が落ちてカレーの匂ひかな(山田耕司)

(Fair announcement) http://www.mod.go.jp/gsdf/eae/prcenter/index/fair.html
(Access map) http://www.mod.go.jp/gsdf/eae/prcenter/access/access.html

被災地では隊の色々支援活動に感謝していると聞き及んでおりますが、なかでも風呂の提供に手を合わせたとうかがった。三日も風呂に入れないと臭い痒いになるから、風呂は本当に有難い支援だと思います。

鶴の湯の廃業決まり明日より東京の富士またひとつ減る(上田国博)